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降誕会-花まつり(灌仏会)-

熊本県菊池市

廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ

 

「仏誕」~花まつり~

 

今日は、お釈迦様が誕生なさった日。

あちこちで「灌仏会-かんぶつえ-」「花まつり」が開催されています☆

 

以前の投稿でご紹介した、中村岳陵先生の描かれた大阪四天王寺金堂壁画の「仏誕」を見ながら、少しお釈迦様の事を味わいたいと思います。

 

(仏誕)

 

今から約2500年前、インドの北方、ヒマラヤのふもとの地に、シャカ族と呼ばれる種族がカピラヴァットゥに城をかまえて小さな国をつくっていました。

 

釈尊(お釈迦様)は、シャカ族の太子として誕生されました。

父は、スッドーダナ(浄飯-じょうぼん-)

母は、マーヤー(摩耶-まや-)

誕生した太子は、ゴータマ・シッダッタ(悉達多-しっだった-)と名付けられました。

 

のちに、悟りをひらかれて「仏陀-ぶっだ-」となられましたので、釈迦族出身の牟尼(-むに-)、聖者という意味から「釈迦牟尼世尊-しゃかむにせそん-」と尊称され、それを略称したのが「釈尊」です。

 

マーヤ―夫人が、出産のために里帰りの途中、ルンビニーの花園で休息されました。

 

そのとき、アショーカ(無優樹-むゆうじゅ-)の一枝に右手をそえ、顔を近づけられましたときに、すばらしい太子が誕生されたと伝えられています。ときに4月8日のことであったといわれています。

 

シッダッタ太子の母、マーヤ―夫人は、太子を出産されて七日後に亡くなられ、その後は叔母のマハーパジャーパティーによって育てられました。

 

太子は、「目的のかなえられたもの」という意味のシッダッタと名づけられました。ゴータマは氏名で。「最良の牛」という意味です。

 

仏伝などによれば、太子は生まれるとすぐ七歩あるいて、天と地を指さし、「天上天下唯我独尊-てんじょうてんげゆいがどくそん-」(我はこそは、天地の間で最も尊い者となろう)、三界(-さんがい-)は皆苦なり、われまさにこれを安んずべし」と高らかに叫ばれました。これを誕生偈(-たんじょうげ-)といいます。

 

そして、天はこれに感動して甘露(-かんろ-)の雨を降らせたといいます。

 

釈尊が誕生の際に「七歩」あゆまれたのは、私たちの迷いの象徴である六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の流転している世界を超え、さとりの世界に入る決意を示されたのだともいわれています。

 

この他にも釈尊の誕生については、様々なことが仏伝には物語られています。あるいはのちの仏伝編集のときに創作されたものもあるようです。

 

偉大な聖者の誕生であるから、きっとこのようであっただろうと、釈尊をもって語られるようになったもので、どの物語にも、その一つひとつに象徴されている大切な意味があり、教えられることが多くあります。合掌

 

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