熊本県菊池市
廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ
龍でつなぐプロジェクト 日本画の部
「浄蓮龍誕〜生まれ往く〜経過報告①」
日本画家の日月美輪さんから、数枚の下絵写真が送られてきました。
端正な顔つきで、清らかさをその姿から感じます。
美輪さんは、この工程に入る前に数枚にわたり視点の違うラフ画を描いてくださり、全体の構図と私の想いを引出してくださいました。
ラフ画のどれもが素晴らしく、全部描いていただきたいくらいでしたが、予算がなく断念(笑)
泣くなく1つに絞りましたが、その後も細かい修正を重ねてイメージを形にしていかれました。
クライアントの気持ちをくんでくださる優しさと、それに応えるだけの度量の大きさを感じます。
そのラフ画を眺めておりましたら、「生まれ往く」という言葉が頭に浮かんできて浄土の蓮華より龍がまさに生まれたかのようでした。絵のタイトルにでもよさそうですねと美輪さんとお話しさをせていただいたことでした。
下絵を見ますと、はっきりと輪郭を描いておられ、無駄な線がありません。これはボードに転写する工程をしやすくすることと、この後、美輪さんの真骨頂である彩色をするうえでたどり着かれた手法の1つだと思います。
これまでも、このような下絵から彩色を入れられ魔法のように幻想的で繊細かつ美しく変化する様を度々見てまいりました。
この龍と華が、これからどのような色をまとっていくのかとても楽しみです。