熊本県菊池市
廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ
龍でつなぐプロジェクト 日本画の部
「浄蓮龍誕〜生まれ往く〜 経過報告③」とお知らせ
秋吉顕誓 記
美輪さんから経過画像が届く。
毎日、長時間に渡って正座をして、この絵に取り組んでいらっしゃるその気迫とは裏腹に、実に繊細な色彩が施されている蓮に目がいく。
よく見ると花びらにいくつもの▲(さんかく)があるが、これは美輪さんが光や輝きを表現するなかでたどり着かれた独自の技法で、本当に輝いて見える。
しかもこれで終わりではなく、この▲(さんかく)が花びらに染み込んでいき、輝きをさらに増していく様を美輪さんのこれまでの作品を通してよく目の当たりにしてきた。
おそらく、今後の画像でその変化も楽しめるのではないかと思う。
龍と華、そしてその空間のコントラストが本当に素敵だ。ここから、さらに細く描き込む作業に入られるという。続きが見たくて気持ちがはやる。
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日月美輪 記
龍の下部にある蓮華の方も、少しずつ進めています。
龍のベースカラーとなるブルーと響き合う優しい色味で、かつ、ちゃんと龍に負けない強さもあるように描きたいと思いました。
私が花の下地に三角の模様を描くのは、
「宝石のようにキラキラ輝く花になってほしい」
という想いから生まれた表現です。
昔から、街を歩いていたりして、ふと道端やお家のお庭に咲いた花に気づく時、いつもキラっとその花色の光が飛び込んでくる印象がありました。
もう少しわかりやすく言うと…例えば、桜がたくさん咲いてる場所で、空気も少し桜色に染まって見えることがあると思うのですが
(ありますよね…?)
そういう感じに近い印象です。
そんな風にキラりと飛び込んでくる光を、「花」という姿の上に重ねて描くために、あぁだこうだと表現を模索してる間にできた、私なりの表現です。
昔お世話になった日本画の先生には
「無駄なものを描くな、それは日本画の精神ではない。」
と何度も言われたり、個展を見に来て下さった時も
「この中に日本画は一枚もない」
と言うことをよく言われました…
その通りかもしれない…と日本画を名乗ることに申し訳なさがあった時期もありますが、
それでも、この表現を素敵だと言ってくださる方が増えてきたことを、とても嬉しく思っています。
私は私に出来ることを精一杯、頑張ろうと思っています。
素敵な作品に仕上がると思いますので、たくさんの方に見ていただきたいです(^^)
★お知らせ★
日月美輪さんの日本画展が東京で開催されることになりました!!
今回の龍の絵も初披露されます。もちろん、素敵なお花の作品も★熊本の廣現寺まで遠くて見に行けないという方は、是非この機会にいらして下さいませ。
私も日帰りですが、30日に行く予定です。会える方がいらっしゃいましたら当日お会いしたく思います。
●日時
11月30日(木)-12月6日(水)
12:00 - 19:00/最終日は17時まで
●場所
東京都世田谷区北沢3-26-2
ギャラリーHANA下北沢
Tel: 03-6380-5687
Mail: galleryhana2006@gmail.com
Access: 小田急線・井の頭線 [下北沢駅]東口・中央口から徒歩5分
※会期中、オンライン展も同時開催
★お知らせ②★
11月号のアートコレクターズという雑誌に美輪さんが紹介されていました!
東アジア圏で人気の高い日本人作家のグラビアコーナーに載ってます。
各ギャラリーに、「実際、どれくらい売れているのか?」という具体的なデータや、「どうして人気に火がついたのか?」という所感などを尋ねられたりしておりとても面白いです。
ご興味ある方は是非ご覧になられてください☆